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老子(ろうし)は、古代中国の哲学者・思想家。道教創案の中心人物として知られ、
書物『老子』(老子道徳経/中国古典)の作者とされているが経歴については不明な部分も多く、
実際に存在した人物であったかどうか疑問視もされている。
その光を和らげ、その塵に同じうす。
その長ずる所を尊び、その短なる所を忘る。
怨みに報いるに徳を以てす。
禍は福のよる所、福は禍の伏す所なり。
学を絶てば憂いなし。
稀言は自然なり。
君子は盛徳ありて容貌愚なるが如し。
軽諾は必ず信をすくなくす。
賢人は財を蓄えず。
戸を出でずして天下を知る。
吾が言は甚だ知り易く、甚だ行い難し。
功遂げ身退くは天の道なり。
終わりを慎むこと始めの如くなれば、即ち敗事なし。
柔能く剛を制し、弱能く強を制す。
小国にして寡民なるべし。
上善は水の如し。
人に授けるに魚を以ってするは、漁を以ってするに如かず。
人に与えて、己いよいよ多し。
人を知る者は智、自ら知る者は明なり。
聖を絶ち智を棄てれば、民利は百倍たらん。
聖人は無為の事におり、不言の教えを行う。
善くする者は果たして已む。以て強を取ることなし。
善く士たる者は武ならず。
善く戦う者は怒らず。
善く敵に勝つ者は争わず。
素を見て朴を抱き、私を少くし欲を寡くせん。
足るを知れば辱められず。
多言なればしばしば窮す。
多聞なればしばしば窮す。中を守るに若かず。
大器は晩成す。
大道廃れて仁義あり。
知りて知らずとするは尚なり。
知者は言わず、言者は知らず。
智者学者にあらず、学者智者にあらず。
爪先立つ者は立たず、自ら矜(ほこ)る者は長からず。
天道は親なし、つねに善人に与す。
天網恢々、疎にして失わず。
白雁は水を浴びずとも白し。
物盛んなれば則ち老ゆ。
牝(ひん)は常に静をもって牡(ぼ)に勝つ。